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●地域情報〜特産品情報

 
 
 

地域活性化のシナリオより

瀬田商工会では、地域の若手有志による瀬田未来政経塾を開催いたしました。
この塾では、瀬田地域の若手経営者の資質向上の勉強会として発足いたしましたが、今年度の取り組みは、「瀬田のまちを素材にしてまちづくりのシナリオづくり」を行うというものでした。その勉強の過程で生まれたまちづくりの一方策は、まちの住民の皆様に地域の共通の産物を創り出すことでした。
瀬田は、大津市との合併とJR瀬田駅の開設以来、人口が急増し、膨張した人口の居住空間と利便性の確保が実現されてきました。
一方で、地域の個性化が薄れ、際立った特徴のある町としてのアイデンティティを失いがちになってきていると思われます。これがひいては地域愛に薄れ、「誇りある自慢のまち」として胸を張ってアピールできなくしてしまってるんじゃあないか、ということで
出来上がったものがこれら特産品の試作品です。
もっとたくさんの人たちが考えればもっといいものが、もっとたくさんの作り手の方々が知恵を絞ればもっといいものができるかもしれません。
 
●特産品・進物品の試作
「共通認識に立てる物品」を考えるということで、素材、意匠、生産技術等々コンセプト
づくりで協議を重ね、「焼き物(陶芸品)」、「鞄、衣料」及び「菓子(食品)」の試作に取り掛かるこ
ととした。
 
(1)焼き物(陶芸品)
瀬田には、江戸時代後半よりかつて「瀬田焼き」という焼き物が存在した。これは日常の雑器類で、現在でも瀬田地域各家庭の納戸や物置にしまいこまれているかもしれないが、あまり見ることは少なくなっている。これの復興ということは考えずに、日常の用品としての性格も持ち合わせながら、より付加価値の高い商品として、進物や贈答にも用いられ、日常の使用にも精神的な満足度の高いものを求めました。いま、焼酎ブームで「焼酎サーバー」に注目が集められつつあることに着目して、瀬田をイメージさせる意匠を持った「焼酎サーバー」をひとつ。またイメージの関連も捉えて「小鉢」や「グイ呑み」、「小皿」など試作の検討に入った。
 


 
「焼酎サーバー」では当初、円筒型の素朴な形でふたの部分に絵付け彩色で「瀬田」を現そうとしたものであったが、試作を重ねて「唐橋の擬宝珠」を連想させる風合いに仕上げられた。「小皿」は二種類でひとつは瀬田川の風物詩とも言うべき「あみ船」をモチーフに、「瀬田川グリーン」と「夕照ピンク」で彩色されたものであり、ふたつめには「セタシジミ」を模った二枚重ねのあわせ絵皿となった。
「小鉢」は、器の中に小さな「セタシジミ」がワンポイントにかわいくあしらわれたものであり、「グイ呑み」は、焼酎を想定し、お湯割りやロックにも使えるように大ぶりとなっている。
 
(2)菓子(食品)
訪問先へのお土産や遠来のお客さんへの接待に使えるお菓子は、時によって会合や気の会った仲間でのティータイムのお菓子としても利用できるし、また利用しながらお菓子に添えた「由来書き」等で瀬田の歴史や風土を紹介できたら住民の方々の地域への理解も高まるのじゃないか、と期待して取り組みました。まお、瀬田には「田上米」で知られた地域であるので、従来の小麦粉に米粉を加えて特色を出そうとしました。特性は強すぎれぱ「アク」や「エグミ」になるかもしれないが、特性を消せば特産品ではなくなり、狙いが希薄になる。個性を強調して、好き嫌いのはっきりする味付けと食感を大切にしました。
 

 
1)チーズプリン《夕照》
「夕照」のイメージでチーズケーキを焼きました。チーズケーキだけでは代わり映えしませんので、プリンと合わせました。チーズを先に焼き、プリンを上にしたときは生地がチーズにしみこんだりして失敗を何度も繰り返しました。
 

 
2)お米のロールケーキ
米の粉だけを使い焼き上げたスポンジは何十回もの試作の末にようやくふんわりとやわらかく焼けました。米の粉は、重くバサバサしたスポンジになったり硬かったり、また薄かったりとなかなか大変でした。水あめを入れることによってカステラのようにやわらかく焼き上がり、中のクリームも米の存在感を出すために、あえてミキサーであまりつぶさずに牛乳でやわらかく煮て生クリームと合わせました。
 
3)お米のマドレーヌ
洋菓子の中でも一番といってもよいくらい有名なマドレーヌ。
卵、バター、小麦粉を使い焼き上げたオーソドックスなお菓子です。
今回のマドレーヌには、小麦粉の変わりに米の粉を使ったのは前回同様ですが、しじみエキスの粉末を入れてみました。分量を加減して、多少、好き嫌いが分かれるかな?と思うぐらいの量であえて焼き上げてみました。
マドレーヌは型に流しいれて焼きますが、員殻の型」として一般的には帆立貝のようなものが多いんですが、「しじみ」のような型はないか業者にも間い合わせをしました。
 
 
「地域密着型事業創生事業」の今後の行方
 
「瀬田のまちを素材にまちづくりのシナリオを作成する」ということで、瀬田未来政経塾は平成17年度を事業展開してきましたが、「共通認識に立てる物品」を生み出すことができただけでなく、生産事業者の方々にも「瀬田地域のブランド商品づくり」に関心と理解を得られたことは大きな成果の一つだと思われます。これからは、この報告書で取り上げた内容のエキスをダイジェスト版としてパンフレットを作成し、広く瀬田住民の皆様や瀬田来訪の方々にお知らせし、「瀬田地域ブランドの確立」につないでゆきたいと考えています。実のところを言えば、高齢化杜会の到来に備えて、地域の高齢者の方々のサポートとコストの低い防犯体制の確立といった新しいライフスタイルの提案の議論もあったが、このシステムの報告については今
後に稿を譲りたいと思います。また、末筆になりましたが、試作開発にご理解とご支援をいただいた皆様方ならびに貴重なご意見を頂戴いたしました先生方や多くの皆様方に感謝いたします。
平成18年3月31目

瀬田未来政経塾 塾頭寺田光彦
 
 
 
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